港区地名の由来「東京都港区編」
港区地名の由来について説明します。
港区は1947年に「麻布区、芝区、赤坂」の合併によって港区の誕生となりました。
当初は「東港区(とうこうく)」との名称予定だったが、「東京都東港区(とうきょうととうこうく)」と読みにくい為、「東」を取ることとなり、「港区」となった。
東京都港区は東京23区中央より少し下に位置します。面積は20.37平方キロメートルとなります。
もともとの案だと、「東港区」になっていたかもしれません。東京の港を示す地名が由来だったみたいです。
白金、台場、浜松町、虎ノ門の4つについて取り上げます。
まず白金の由来です。応永年間(1394年-1427年)に現在の白金あたりを開墾した柳下上総介が、大量の銀(しろかね)を持っていたことから、白金長者と呼ばれていました。
そして白金がそのまま地名になったとされています。
しろかねと濁らないのが、銀の読み方と同じで正式です。
次に台場の由来です。
アミューズメント施設や海浜公園、レインボー公園などがあり、テレビ局の移転もともなって華やかなスポットとなっている台場は砲台場がそのまま地名になった地域です。
台場公園はもともと第三台場であり、ペリーの黒船来航に備えて東京湾の上につくられた砲台が設置されていた場所です。
現在は陸続きとなっており、歴史が勉強できる史跡公園となっています。
そして浜松町の由来です。
この地は人工の埋立地ですが、元禄9年(1696)に遠州の浜松出身の権兵衛が名主となりました。名主の出身地から、この地は浜松町となりました。
最後に虎ノ門の由来です。
この地にはかつて虎ノ門という門がありました。明治6年(1873)に撤去されて、現在では跡の一部が文部科学省脇に残っています。
町名の由来ともなったこの門の名は、四神思想によるものと推定されています。四神思想とは四方に、青龍・白虎・朱雀・玄武という獣神を配置するものです。
虎ノ門は江戸城の西に位置するため、西の獣神「白虎」にちなんだ名になったわけです。