練馬区地名の由来「東京都練馬区編」
練馬区は東京23区の最西端にある特別区の一つです。東京23区左上に位置します。面積は48.08平方キロメートルとなります。
練馬大根やとしまえんが有名ですが、練馬区地名の由来はどういったものでしょうか。
現在様々な説があり、これという決め手のものはないようですが、有力なのは赤土をねったような粘り気の多い土地だったので「ねり場」というものです。
現在では、練馬大根の栽培に適している黒土が表面を覆っていますが、これは雑木林から降り積もった腐葉土が堆積しているためです。
本来は関東ローム層の赤土が見受けられる土地でした。
そもそもこのあたりは海から続く湿地帯の地形だったので、水分量の多い土壌だったようです。また、馬を訓練する、馴らすことを「ねる」といい「ねり馬」から来ているという説もあります。
この地域周辺には馬に関連する地名もよく見られ、馬の牧場もあったようです。
足場の柔らかい土地で馬の訓練をしているという、説の二つが合わさって「ねりま」になったのかもしれないとも考えられます。
他にも、沼が多かったので「根沼」(ねぬま)から転じたという説や、「乗潴(のりぬま)」という宿駅があったから、という説もあります。
潴はみずたまり、の意味なので、やはり水が豊な土地だったようです。
ただ「乗潴」は「あまぬま」と読むとされているので、練馬とは関係ないのかもしれません。
練馬区は東京23区の中では最後に誕生し、自然が豊かで閑静な住宅街となっています。
その昔は沼地で馬が多くいた練馬区も、今は日本のアニメ産業がたくさん集まる場所となっています。